5月1日から10月30日まで開催される中国の上海万博。
先日市民10万人を動員したリハーサルが、外国メディアに公開され、
日本政府と企業が共同出展するパビリオン 「日本館」 の内部も初めて
披露された。
先端技術だけでなく、日本の風景などの映像も流され、大勢の笑顔を
一斉に認識して撮影できる最新型カメラも登場した。
この日本館は総事業費130億円を投じており、このうち半額を日本
政府が出資している。
そういった中、08年に開催された北京オリンピックの捏造問題同様、
諸外国からの知的財産権問題の侵害が、またしても注目された。
いうまでもない。同万博のテーマソングとマスコットキャラクターだ。
PRソングをめぐっては、日本のシンガー・ソングライター岡本真夜さん
のヒット曲 「そのままの君でいて」 の盗作疑惑が浮上した。
その後、万博事務局側は事実上の盗作を認めたのだが、この曲を勝手
に使用したといわれている人物は、盗作を苦し紛れに否定した。
マスコットについても同様で、米国で50年代に発表された 「ガンビー」
にそっくりである。
文明国であれば知的所有権の問題は避けて通ることはできない。
これはそもそも人間の知的な創作活動から生まれたものに対する権利
の総称なのだ。
中国でもやっとこさっとこ80年代に整えられてきたのだが、現在でも
特許・商標・著作権などの所有権に対する認識は相変わらず低い。
ナント中国国内にある外国企業製品のうち、約3割が許可なくコピー
されているといわれている。
これらは中国国内に留まらず、発展途上国や一部欧州地域に輸出され
ているため、欧米では企業の利益を損なうとして問題視されている。
“ 中国が失業や不景気を輸出している ” と言われているのはこのた
めである。
こういった中国の海賊版により、日米欧での損害額は約6兆円に上る
といわれており、対して中国からのロイヤルティー収益は、たったの
40億円程度に過ぎないという。
10年前、欧米諸国の圧力を受けた中国は2001年にWTOに加盟。
知的所有権の侵害や違法な製品に対し、取り締まりを強化することを
約束した。
CDやゲームソフトなどの膨大な偽物をブルドーザーで踏み潰すとい
ったパフォーマンスを映像に流したのは今でも記憶に新しい。
しかし結局のところ効果はサッパりで、露店からデパートに至るまで、
ありとあらゆる偽物が今でも日常的に販売されている。
日本では偽造に対して、裏や闇社会といった険悪なイメージが強いが、
中国においては必ずしもそうとはいえないところが難しいところ。
私も中国人の知り合いがいるが、人様のものをマネすることに対し、
それほどの罪悪感を感じていないのが事実だという。
中国人は、殺人や強盗、窃盗といった行為は悪いことだとわかってい
ても、知的財産権までは理解できていないというのが悲しい現実だ。
まさしく法律に関しても発展途上国である。
例を挙げればキリがないが、日本のアニメ 「クレヨンしんちゃん」 は
中国でも子供たちを中心に人気なのであるが、それを目に付けた中国
企業が勝手に商標を登録してしまった。
その後著作権を持つ日本の双葉社が、その海賊版退治のため、中国で
の販売を開始したのだが、ナっナント. . . 本物である双葉社の商品を
コピー商品として、上海商工管理局が店頭から撤去してしまったのだ。
厚顔無恥とはまさにこのことであろう。
このことは地方行政が地元の経済や企業の保護を重視し、癒着してい
ることが根底にあると思われる。
中国ではこういった法整備がいまだに不十分であることと、たとえ訴
えられて有罪になっても罰金や刑罰が軽いということから、抑止力に
ならないというのだ。
だから中国では公然と偽物が製造され、販売されてしまうのだという。
★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者
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