2011年6月4日土曜日

英国(イギリス)の米国債売却が進行中 6月は再び円高が加速

予想通りであるが、米国経済指標について冴えない発表が続いている。
6月1日はNY株価が前日比279ドル安で終了、下落幅も約1年ぶりの
大きさだった。

また新規失業保険申請件数についても8ヶ月連続の増加。
そして連邦債務の上限問題でペテン格付会社のムーディーズが、債務
の引き上げができなければ、米国債を格下げする可能性を示唆した。
さらにここへきて、バンカメとシティ、ウェルズ・ファーゴを引き下げる方向
で見直しするとも発表。
決して驚くことでもないが、悪材料が出始めているのは確かだ。

毎年6月は米国の四半期決算である。
過去にもGMが09年6月に破綻したし、クライスラーも破綻処理を済ま
せている。
よって企業決算の弱い指標が出てくるのは当然なのだ。
しかし理由はこれだけではない。
震災によるサプライチェーン問題もあるだろう。
また連邦債務の上限が達したことによって、新規の国債発行がストップ
していることで、金融機関への資金調達が進まない理由もある。

実はもう一つ見逃せない点がある。
これは世界的金融危機が発生する前からのことであるが、英国が毎年
6月に、保有している米国債を売り払っているという事実だ
。
これが現在、決定的なカウンターパンチとして効いていると思われる。
英国は中国、日本に次いで世界3位の米国債保有国であるが、2004
年から、しかも6月に大部分の米国債を減らしているのだ。
その後はすぐに買い増ししている。

英国が毎年この時期に米国債を売り払っても、いつもは日本や新興国な
どが買い増しし、その分を穴埋めしてきたので問題はなかった。
しかし今年の場合は無事にコトが済むであろうか?
これまでになく懐疑的といわざるを得ない。
FRBによるQE2が終了し、債務上限問題も解決する見通しが立たない。
今月末にはギリシャの支援問題が再度クローズアップされる。
直近では6月15日に、ポルトガルの国債償還がやってくる。
悪循環は尽きない。


 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者

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